事業所税 シミュレーター(詳細版)

非課税・特例控除・高齢者・パート等の控除に対応した試算

課税対象都市(東京23区・政令市等)に事業所がある場合の概算です。免税点判定(人数・床面積)と課税標準(給与・床面積)は控除ルールが異なるため、本ツールは2系統で別々に計算します。
なお、出向の負担区分判定・役員の課税区域内外の兼務按分・みなし共同事業の合算・共用部分の按分・新設廃止の月割・著しい変動のみなし従業者数などは前提判断が必要なため本ツールでは扱いません(該当する場合は解説記事をご確認ください)。
資産割(床面積)
判定のポイント
同一建物内の事務所・店舗・倉庫等は合算して「一の事業所等」。登記面積ではなく現況面積で判定します。→課税標準の記事
判定のポイント
国・地方公共団体・公益法人等の人的非課税、病院・診療所・保育施設・学校・社会福祉施設・一定の駐車場等の用途非課税。免税点判定でも控除されます。→非課税・特例の記事
判定のポイント
課税標準の特例(1/2控除等)は税額計算時の控除で、免税点判定では控除しません(非課税との違いに注意)。減免も同様に免税点判定では控除しません。→非課税・特例の記事
従業者割(人数・給与)
基本入力(まず全員分を入力)
調整項目(該当分を入力すると自動で控除します)
高齢者(65歳以上の人。役員は含めない)
判定のポイント
65歳以上の従業者(役員を除く)。免税点判定の人数・課税標準の給与とも全額控除。該当判定は給与計算期間の末日の現況によります。
障害者(障害者手帳をお持ちの方など。役員は含めない)
判定のポイント
障害者控除の対象となる方。具体的には、身体・精神・療育などの障害者手帳をお持ちの方や、要介護認定等で障害者に準ずると認定された方など(所得税・住民税の障害者控除と同じ範囲)。役員は除く。免税点判定の人数・課税標準の給与とも全額控除
雇用改善助成対象者(55〜64歳の助成対象者)
控除なし(人数に含める)
入力額の1/2を自動控除
判定のポイント
55歳以上65歳未満で雇用保険法等の助成対象者。人数は通常どおり含める一方、課税標準の給与は1/2のみ控除。対象者の給与総額を入力すると半額を自動控除します。
パートタイマー(所定労働時間が正規の3/4未満)
控除なし(給与は含める)
判定のポイント
「パート」「アルバイト」の呼称ではなく勤務時間で判定。同一職種の正規従業者の所定労働時間の3/4未満が該当(8時間なら6時間未満)。免税点判定の人数からは除外、給与総額には含める非対称な扱いです。就業規則に定めがない場合は期末日の実勤務時間で判定。→免税点判定の記事
中途退職者(期末日に在籍なし)
控除なし(退職までの分は含める)
判定のポイント
算定期間末日に在籍しないため人数には含めないが、退職時までに支払われた給与は給与総額に含める。離職の多い業種では集計に注意。
完全在宅勤務(算定期間中に一度も出勤なし)
判定のポイント
算定期間中に一度も課税区域内の事業所へ出勤しない者。人数・給与とも控除。1回でも出勤すれば通常の従業者として全額カウントします(出社記録の保管が重要)。
長期の海外赴任・課税区域外への派遣
判定のポイント
「長期」=算定期間(事業年度)を超える赴任・派遣。算定期間内に戻る短期出張は通常どおり含めます。人数・給与とも控除(海外で非居住者となり所得税対象外の給与は給与総額からも除外)。

床面積・従業者数・給与を入力すると判定結果が表示されます

資産割(床面積)

未入力
免税点判定 床面積
課税標準
税額(年額)

従業者割(給与)

未入力
免税点判定 人数
課税標準
税額(年額)
合計税額(年額・概算)

計算の前提と注意点

  • 資産割=課税標準(床面積)×600円/㎡、免税点は床面積(非課税控除後)の合計が 1,000㎡超
  • 従業者割=課税標準(給与総額)×0.25%、免税点は従業者数(控除後)の合計が 100人超。資産割・従業者割は別々に判定します。
  • 免税点判定では非課税は控除しますが、課税標準の特例・減免は控除しません。給与側はパート・中途退職者の分も含めます(人数からは除外)。
  • 免税点以下でも、判定後の床面積 800㎡超 または従業者 80人超 の場合は申告書の提出のみ必要です。
  • 本ツールは概算です。実際の申告では課税標準・税額に端数処理(1,000円未満・100円未満の切捨て等)があり、月割計算・著しい変動のみなし従業者数・共用部分の按分・出向や役員兼務の帰属などは反映していません。
  • 最終的な判定は、各自治体の「事業所税申告の手引き」や所管の都税事務所・税理士にご確認ください。
税率・免税点の出典:東京都主税局/総務省(地方税制度・事業所税)、各取扱いは東京都主税局「事業所税の手引」に基づく整理。最新の取扱いは各自治体の案内をご確認ください。